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【Git入門】push先のリポジトリを確認する4つの方法を初心者向けに解説

Gitを使っていて「今、どこにpushしようとしているんだろう?」と不安になったことはありませんか?

間違ったリポジトリにpushしてしまうと、情報漏洩や予期せぬトラブルにつながる可能性があります。この記事では、Gitでpush先のリポジトリを確認する方法を、Git初心者の方にもわかりやすく解説します。

目次

この記事でわかること

  • リモートリポジトリのURLを確認する基本コマンド
  • 現在のブランチがどこにpushされるかを確認する方法
  • リモートリポジトリの詳細情報を表示する方法
  • 実際の開発現場で使える実践的なテクニック

方法1: git remote -v で一覧表示【最もシンプル】

最も基本的で簡単な方法は、git remote -v コマンドです。

コマンド

git remote -v

実行結果の例

origin  https://github.com/username/repository.git (fetch)
origin  https://github.com/username/repository.git (push)

結果の見方

  • origin: リモートリポジトリの名前(デフォルトはorigin)
  • (fetch): git pullgit fetchで取得する際の接続先
  • (push): git pushで送信する際の接続先

通常、fetchとpushは同じURLになっていますが、稀に異なる設定になっている場合もあります。

いつ使う?

  • 初めてクローンしたリポジトリで、push先を確認したい時
  • 複数のリモートリポジトリを設定している時に、一覧で確認したい時

方法2: git remote show で詳細情報を表示

もっと詳しい情報が知りたい場合は、git remote show コマンドが便利です。

コマンド

git remote show origin

実行結果の例

* remote origin
  Fetch URL: https://github.com/username/repository.git
  Push  URL: https://github.com/username/repository.git
  HEAD branch: main
  Remote branches:
    main    tracked
    develop tracked
  Local branch configured for 'git pull':
    main merges with remote main
  Local ref configured for 'git push':
    main pushes to main (up to date)

結果の見方

  • Fetch URL / Push URL: 取得先と送信先のURL
  • HEAD branch: リモートのデフォルトブランチ
  • Remote branches: リモートに存在するブランチ一覧
  • Local branch configured for ‘git pull’: pullした時の動作
  • Local ref configured for ‘git push’: pushした時の動作

いつ使う?

  • ブランチの追跡状況も含めて確認したい時
  • リモートとローカルの同期状態を確認したい時

方法3: git config でブランチ別のpush先を確認

現在いるブランチが、具体的にどのリモートブランチにpushされるかを確認できます。

コマンド

git config --get branch.$(git symbolic-ref --short HEAD).remote

これで現在のブランチがpushするリモート名が表示されます(通常はorigin)。

より詳しく確認する

# 現在のブランチ名を取得
git symbolic-ref --short HEAD

# push先のリモート名を取得
git config --get branch.main.remote

# push先のブランチ名を取得
git config --get branch.main.merge

いつ使う?

  • 複数のリモートリポジトリを使い分けている時
  • ブランチごとに異なるpush先を設定している時

方法4: git status で現在の状態を確認

日常的に最も使う方法は、git status コマンドです。

コマンド

git status

実行結果の例

On branch main
Your branch is up to date with 'origin/main'.

nothing to commit, working tree clean

Your branch is up to date with ‘origin/main’ の部分で、現在のブランチがorigin/mainを追跡していることがわかります。

より詳細な表示

git status -sb

これで1行で簡潔に表示されます:

## main...origin/main

いつ使う?

  • 日常的な作業中に、現在の状態を確認したい時
  • commitやpushの前に、作業状況を把握したい時

実践的な使い分け

初心者におすすめの確認フロー

  1. まずは git remote -v でリモートURLを確認
  2. git status で現在のブランチとpush先を確認
  3. 不安な時は git remote show origin で詳細を確認

トラブル時のチェックリスト

push先が予想と違う場合、以下を確認してください:

# 1. リモートリポジトリの一覧
git remote -v

# 2. 現在のブランチ
git branch

# 3. ブランチの追跡状況
git branch -vv

# 4. リモートの詳細情報
git remote show origin

よくある質問(FAQ)

Q1: push先を変更するには?

git remote set-url origin <新しいURL>

Q2: 複数のリモートリポジトリがある場合は?

# リモート追加
git remote add upstream https://github.com/original/repository.git

# 確認
git remote -v

Q3: SSHとHTTPSどちらを使っているか確認するには?

git remote -v の結果を見てください:

  • HTTPS: https://github.com/...
  • SSH: git@github.com:...

まとめ

Gitのpush先リポジトリを確認する方法を4つ紹介しました。

  • 基本: git remote -v で一覧表示
  • 詳細: git remote show origin で詳しく確認
  • 設定: git config でブランチ別の設定を確認
  • 日常: git status で現在の状態を確認

これらのコマンドを使い分けることで、安全にGitを操作できるようになります。特に重要なコードをpushする前には、必ずpush先を確認する習慣をつけましょう。

参考リンク


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